スカイプ仲間はまだ一人だけなのだけれど、このあいだ「神とは何だ」という話になった。その余波で、結局私は「神」という言葉でどういうものを思い描くのか、この際だからとまとめてみた。相手にもメールしたら、少なくともこれには激しく同意してもらえ、よかった。
【神】
「この宇宙が、この私が、この世界のすべてが、
たまたま存在しなかったということだってありそうなのに、
なぜかこのようにたまたま存在してしまっている!」ことの不思議さに対し、
「いやそれはちっとも不思議ではないのだ」と、
「おまえとせかいの存在には、ちゃんとわけ(根拠)があるのだよ」と、
「おまえとせかいの存在には、いみ(価値)すらあるかもしれないよ」と、
信じようとさせてくれる基盤。
ところで、スカイプの向こうから「君が言っている神は実在ではなく概念なのか」と尋ねられた。それはそのとおりと言うしかない。その流れで、ジョン・レノンのこの歌が自ずと話題に。
God is a concept by which we measure our pain.
しかしここには、キリスト信仰のない者からすれば「じゃあなに、今まで、神は概念を超えた実在だとでも思ってたわけ?」という驚きがある。ジョン・レノンは「God is a concept」という割り切りができるようになるまでに相当の苦労をしなければならなかったのだ。
イマジンを初めて聴いたときも、天国や地獄なんて無いのだと想像してみようよって、いやそりゃ想像するもなにも、もともと天国なんて無いだろ? と、妙な気がした。
さてさて。そんなことがあって、10年以上も昔こんなことを書き留めたのを思い出す。
ジョンはまだ生きてるんだと思ってごらん(http://www.mayQ.net/concept1.html)
デジタル魚のデジタルな死を「すまない」と思うときこそ、我々は実は神を感じているのではないか、といったことが書いてある。う〜む、なかなかツボを突いているね。
ホームページと呼ばれるものを始めたころ、本当はこのようなコンテンツをもっと作っていこうと思っていたのだった。
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◎ジョン・レノン『イマジン』 asin:B000VZE1FE
◎ジョン・レノン『ジョンの魂』 asin:B000VZE1F4
◎Godの歌詞 http://www.oldielyrics.com/lyrics/john_lennon/god.html