東京永久観光

【2019 輪廻転生】

互いの額のてかりが気になる


スカイプを郷里の友人に進められ今さらながら試してみたところ、驚愕。なんだこの便利さ簡単さは。私のマックはマイクとスピーカはもちろんカメラも付いているので、パソコンの前に座るだけでいきなりテレビ電話。もう革命的といっていい。それぞれの部屋を訪ねたのとまったく同じ。こんな体験をしてしまうと、テキストでメールを書いて送信して返事を待ってそれにまたメールで返事を書いて、なんていうことが、まだるっこしくてやってられなくなりそう。電話も便利だが、なにか喋ってないと時間がもたない。でもスカイプだと、手も耳もフリーだし、親しい間柄であればしばらく黙って放っておいても特にストレスにならない。画面に相手が映っているということが大きな意味をもつのだと思われる。友達がうちに来てるけど隣の部屋でひとり漫画読んでる、といった状況みたいなもの。トイレに行ったり何か食べたりもできそう。こんなことをしていたらすぐに日が暮れてしまいそうだ、いい年して互いに高校生みたいに暇であるかぎり。

あと、人と話していて相手の顔をまじまじ見るということが私はどうも苦手なのだが、スカイプだと平気なのが面白い。それと、これまた革命的だと気づいたのは、話している最中の自分の顔もまた同時に観察できること。喋ってるときの俺の口はこんなふうに動くのか! このところ、写真や映画の普及が人間の想像や認知の構図を塗り替えたに違いない、みたいなことを考えているけれど、このように相手の顔といっしょに自分の顔もまた同時進行で目に入るというのは、写真や映画の誕生に匹敵する激変かもしれないではないか。


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