新書はまずタイトルに引きつけられる。おなじみだが「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」「食い逃げされてもバイトは雇うな」 この2つはなんといっても上手い。新興勢力のひとつ集英社新書。「王様は裸だと言った子供はその後どうなったか」 これはさすがにやりすぎ。
「タイトルは縦書きにして長くせよ」
新潮新書もさらりとセンスがいい。「バカの壁」「人は見た目が9割」「とてつもない日本」「黒いスイス」「いつまでもデブと思うなよ」
それにひきかえ、老舗の中公新書はどうしてこう地味なんだろう。光り輝く他の新書本たちに並ぶとまるで地模様のように沈んでしまう。「わが社は中身で勝負する」?
「心の起源」(中公新書)。これまた旧ソ連の国営ショップに置いてあった食パンかとおもうほど味気ない。「生物学からの挑戦」とバターが添えられても、なかなか手に取る気が起きない。
ところがこの本『心の起源』(木下清一郎)は、私にとって決定的に重要な一冊となったのだった。それについては近々。asin:4121016599
ところで、さおだけ屋がなぜ潰れないのかは、むしろこのニュースでわかる。http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.asahi.com/national/update/0907/OSK200709070045.html
「図書館がリクエスト待ちでも新書は買うな」(貧困社ネガティブ新書)