SAKさんから回ってきた。http://d.hatena.ne.jp/sakstyle/20070725/1185348674
学問はそれこそ門外漢だが、一応。
●あなたの専門・専攻・得意教科は?
認知構造分析。今考えた。もちろん先生でも学生でもない。ちなみに高校では数学と物理が、大学ではすべてが不得意だった。とはいえ、知ること分かることはことごとくエキサイティングなり。
●あなたは、どのようなテーマに関心がありますか?
人間がこの世界を把握する方式の核心は何なのか。たとえば言語だろうか、意識だろうか、運動と感覚の媒介性だろうか、時間や空間の枠組みだろうか。またそれらは宇宙のさまざまな存在や現象の中でどれほど特殊なのか、はたまたどれほど普遍なのか。そんなことがとても気になる。それがインターネットによって変容しつつあるようなのもけっこう気になる。ただそれに先立って「宇宙とこの私がなぜ無いのではなくて有るのか」という謎が決定的に気になるのだが、それはもはやいかんともしがたい。
●あなたは、なぜその専門・分野を選んだのですか?
思えば80年代は文化方面に、90年代は社会方面に、それぞれ関心や活動が向いていたが、いろいろ煮詰まったせいか、00年代はいわば勉強方面にシフトしたかも(自分史)。読むこと書くことをそれぞれ図書館とウェブがインフラとして支えてくれたことは大きい。
●あなたが最も影響を受けた人と、その理由を挙げてください(複数人可)。
ウィトゲンシュタイン。至上の思考。
●あなたが影響を受けた本とその理由を、何冊か挙げてみてください。
最近読んで深く考えさせられたもの:
ヒトはいかにして人となったか―言語と脳の共進化
テレンス・W・ディーコン著/1999年/asin:4788506718
参考:http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20070110#p1
心とことばの起源を探る
マイケル・トマセロ著/2006年/asin:4326199407
盲目の時計職人―自然淘汰は偶然か?
リチャード・ドーキンス著/2004年/asin:4152085576
生命の誕生と進化の原理だけではない、その普遍性や多様な可能性も大胆に考察。
参考:http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20070303#p1(その話は書いてないが)
認知意味論―言語から見た人間の心
ジョージ・レイコフ著/1993年/asin:4314005750
人間が世界を分節するのは、
ことごとく身体という特殊性に基づいてであることを強く説く。
論理や数学すらそのバイアスを強く受けているみたいなことも。
霊長類のこころ―適応戦略としての認知発達と進化
ファン・カルロスゴメス著/2005年/asin:4788509628
参考:http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20060106#p1
心の起源―生物学からの挑戦
木下清一郎著/2002年/asin:4121016599
ただいま影響を受けている最中。
この本は、岩波『ブックガイド〈心の科学〉を読む』(asin:4000074458)で
大堀壽夫さんが第一に推していた。大堀さんは『認知言語学』(asin:4130820087)の著者。
信頼できる専門家が強く薦める本は決して裏切らないように思う。
意味と目的の世界―生物学の哲学から
ルース・G・ミリカン/2007年/asin:4326199571
これから影響を受ける予定
●入門者に、その分野の「入門書」として一冊お勧めするとしたら何を薦めますか?
広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス
スティーヴン・ウェッブ/2004年/asin:479176126X
面白く読みながら、地球や人間の特異性を幅広く理解することになり、
ついにはその核心に触れる瞬間が訪れる。私自身入門者として推薦。
参考:http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20050726#p1
●あなたが考える、その専門・分野の「武器」はなんですか?
*未
●他人に「君、大学では何を研究してたの?」等と聞かれた場合、なんと答えるようにしていますか?
*未
●あなたがその専門・分野に関して、一般の方に知ってもらいたいところは何ですか?
一般の方が粗雑に漠然と思っている疑問を、むしろ専門の方に知ってもらい答えてもらいたい。
●あなたがその専門・分野に今後期待することはなんですか? あるいはあなたがその分野で達成したい目標はなんですか?
『磁力と重力の発見』の著者 山本義隆さんの弁(朝日新聞より)
「専門のことであろうが、専門外のことであろうが、要するにものごとを自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を表明できるようになるため。たったそれだけのことです。そのために勉強するのです」
http://homepage2.nifty.com/ikariwoutae/starthp/subpage04.html#simizu