東京永久観光

【2019 輪廻転生】

70年代 日本ロック


はっぴいえんど『風街ろまん』(1971年)を聴いたりしている。ASIN:B00006C1OQ
大滝詠一細野晴臣と声のコントラストが面白い。
大滝の曲はへんてこで面白いが、
やっぱり「夏なんです」(細野作曲・歌)が傑出しているとおもう。


ぼんやり思い出す子供の夏の懐かしさに、けだるさの混じったこの歌
ひとりギターを鳴らして口ずんでみたい気もして、
ときどきコードを試してみるが、どうもうまく響いてくれない。
そしたら、こんなサイトがあった。
http://zyco.abz.jp/power/010/index.html
耳コピーらしいが、なるほど、これだ!


はっぴえんどを友人に借りて初めて聴いたのは
ライブアルバム(1973年解散時)だった。asin:B00004RFVT
それはもう1980年のことで
翌年には大滝詠一の『ア・ロング・バケーション』が出てしまう。ASIN:B00005HWVQ
このあたりで時代ががらりと変わった印象もある。


1970年代つながりで、
ティン・パン・アレーのベストアルバムも最近聴いた。ASIN:B00005EWK0
これも細野が中心人物だと思うが
耳にとまったのは鈴木茂のほうだった。
「ソバカスのある女」「レイニー・ステイション」など。
屈託のなさ、それと、なんとなくの線の細さ。


それから、鈴木慶一が1976(または1975)年に出した
火の玉ボーイ』という伝説的アルバムはご存知だろうか。ASIN:B00005S0EJ
クレジットは鈴木慶一ムーンライダース
これも私は1980年代にやっと知ったのだが、
その独自世界はずっと忘れがたく今日まできた。
バタ臭い洋画の物語を
日本の小劇場系芝居がわざと取り入れてみせたとでもいうような
そんな独特さ。以降のムーンライダーズとはイメージがだいぶ違う。
これももはや録音テープでは仕方ない気がして、CDを聴いてみた。


こうした70年代中期日本のロックアルバムとして特筆すべきは、他に
サディスティック・ミカ・バンド『黒船』(1973年)や ASIN:B000GALG9S
シュガー・ベイブ『ソングズ』(1975年)があると思われる。ASIN:B000BNM8W4
『黒船』については、前に少し書いた。http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20060619#p1


とりとめなく結論もないが、このへんで。