東京永久観光

【2019 輪廻転生】

かもめ食堂(映画)をDVDで


食堂を経営と思うか、おとぎ話と思うか、どちらでもいいのだよ。
本当の幸いというものが、いかにして訪れるのか、なかなか分からない。
私は本当に分からない。
ただ、
食堂どころか仕事や勉強も、人生まるごと経営なりと説く者も少なくない。
「勝手にしろ」 そう遺言するほどの自信はないけれど、
次のことは断言できる。
仕事を勉強を経営する人は、ヘルシンキの旅も経営する。
かもめ食堂の鑑賞もきっと経営なんだろう。
入って何か注文して食べるのも経営。
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参照:
asin:B000ELGLDA
http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20070125/1169695957
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20070125/1169705152
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それはそうと、フィンランドは人口が526万人。
フィンランド人が1人歩いていると、向こうから日本人が24人。
毎日消費される食事の量も、24分の1くらいなのだろうか。
ブログにおいても、一日にブックマークしなければならないエントリーは、
24分の1ですむ、とか。(似た話を前も書いた)
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フィンランドにはアキ・カウリスマキ監督がただ1人存在する。
だったら日本には、
アキ・カウリスマキ監督が24人くらいいてもいい。
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統計をよく見て驚いた。
フィンランドの面積は、日本より少し小さいのか!
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/finland/data.html
ああメルカトル図法(なんでやネン!)


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追加(1.27)

かもめ食堂のサチエ(小林聡美)は、実は、東京の片隅でしょぼい食堂を借金抱えつつやっていたのだが、過日の豪雨で店に水がつきサチエもそのまま渦に巻き込まれた。そうして溺れながら見た夢がこの物語なのである。

だいたい、あんなうるわしの食堂がどうやってオープンでき、あんなチャーミングな住まいもどうしたら住めるのか、現実離れしている。店のテーブルや食器、キッチンもこの世のものではないがゆえにけっして汚れがつかないようになっている気がする。

マサコ(もたいまさこ)も実は飛行機がヘルシンキに降り立つ前に墜落し、スーツケースとともに自らも海の底へと消えたのだ。ミドリ(片桐はいり)はミドリでたぶん目をつぶって電車に飛び込んだのかもしれない。

だからヘルシンキとは天国のことであり、トンミをはじめとしたヘルシンキの人々はみな天使だったのだ。

よく頑張りましたね、拍手で迎えてさしあげますよ。

そんなことから、映画全体がどことなくタイやヒラメの舞い踊りに明け暮れる浦島太郎っぽくもあって、おとぎ話などと言いたくもなった次第。