東京永久観光

【2019 輪廻転生】

音楽のgene


パンドラコムというサイトを知った(http://www.pandora.com/

自分の好きな曲やミュージシャンの名を打ち込むと、似たような曲を次々にかけてくれる。こんな曲がありますよという情報ではない、曲そのものがまるごと聴けるのだ。曲はエンドレスで出てくるようで、チェンジもオーケー。おまけに、何故その曲を選んだのかの理由まで教えてくれる。また、かかった曲に対してこっちが「好き」「嫌い」を伝えれば今後に反映されるらしい。

ネットで新しいサービスを体験すると「いや〜なんだかすごいことになったな〜」と思うのが常だが、これもまさにそれ。全体にどんな仕組みなのか知らないが、「ミュージック・ゲノム・プロジェクト」とかいうのがベースにあるというのも妙に興味深い。

ちょっとためしに、というとき、私はいまだに「アート・オブ・ノイズ」とかにするのだが、とにかくそれを打ち込んでみると、「ディペッシュ・モード」とか「ニュー・オーダー」とか、「アート・オブ・ノイズ」に負けず懐かしいのも出てきて、なかなか感動。まあそれくらい大ざっぱなくくりということでもあろうが、たしかにその系統の曲がどんどん続く。

出てきた曲を新たな起点にして同じことができるというので、知らない名前の甲乙つけがたい楽曲が続くなか、「Architecture in Helsinki」の「One Heavy February」というのを、これまたためしに指定してみたり。

なおこれ一応全部タダである(有料モードもある)。やっぱりなんだかすごいとしか言いようがない。広告でまかなうとか書いてあるが、そういうものか。広告を入れることでモノはタダという形態は、ネットではもうすっかり当たり前なのだろう。いや、街頭雑誌の『R25』もそうだし、地上波の民放は昔からそうだったのだから、メディアを超えた傾向だろうか。こうなったら灯油とか昼飯とかも広告を入れていいからタダにしてくれないか。

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さてニュースというものは、テレビやネットはタダだが新聞はそうではない。この先、新聞までがすべて広告で費用をまかない、読者にはタダで配るというふうになる日も近いのだろうか? それはなんとなくいいことではないように感じるのだが。