復興支援でカブールに行くという人から直接聞いた話。
２０年以上戦乱が続いたアフガニスタンには
銀行というものがないという。びっくり。
だから、お金はどれほど大きな額であろうと
懐に抱えて（まるでバックパッカーのごとく？）
どきどきびくびくしながら入国しなければならないそうだ。
もうひとつたまげたことに、
郵便制度もないらしい。
電話網やインターネットはいうに及ばず。
したがって、物理的に離れてしまうと、たとえ親子でも、
もう消息を知らせる手だてがまったくなくなってしまう。
じゃあ、今にもつぶされそうな日本の郵便局は、
アフガンで活躍してもらう？
もうひとつ。
復興支援でカブールに滞在するスタッフは
安全のためとして外出禁止令のようなお触れが出され、
ホテルなどに缶詰めになるらしい。
移動はドアツードアすべて車で、前後に警備の車がつく。
そんなことで、ある日本の役人が、
「私はまだアフガンの土を踏んだことがない」
と言っていたとか（？）
＊
話はまったく変わるが。
ロンドンの人が地下鉄で殺されるいわれがないならば、
バグダッドの人が市中で殺されるいわれもない。
日本の金持ちが日本の貧民に襲われていい理由がないならば、
日本の貧民が日本の金持ちに苦しめられていい理由もない。
（命題論理「Ｐ→Ｑ」の真偽について述べよ）
