東京永久観光

【2019 輪廻転生】

日本人は無限に修正される

昨日と矛盾するけれど、じつは、はてなのキーワード定義こそが、最終的に立ち上がった概念として機能している、とみるほうが、すっきりするかもしれない。

そうなると、その概念たる説明文を、一個のニューロン(ユーザー)が直接に書き換えできるというのは、どういうことだとみなせばいいのか。

ネットワーク全体(はてな全体)の使用例がすべて連結してそれらの総和がきれいに反映される形でしかも自動的に、定義説明文が修正されていく、そんな脳みたいなシステムを夢想してしまうが・・・。

でも待てよ、結局、現在のシステム(人力による概念修正システム)がそうしたシステムに当たらないとも言いきれないのではないか。

つまり、脳内の概念は、たしかにニューロンの複雑怪奇なネットワークからじわじわ出来上がるにしても、最終的な概念の修正作業をある特定のニューロン群が担っているとも考えられるのだから。(う〜む、ここが最も肝心なところであり、かつ、どうもうまくイメージできないところが、昨日と矛盾してしまうゆえん)

はてなで人力修正を行うニューロン(ユーザー)も、じつはいくらかネットワークを意識したうえで修正するのだろうし、かりにいくらか恣意的であるにしても、それは脳の動向がまたいくらか恣意的なように思えるのと似ているように思える。

さてさて、こういう話と、「日本人」という言葉がどう受けとめられたいか、どう使われたいかという話とは、ごっちゃにしてはいけないだろう(→私)。

http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/keyword/%c6%fc%cb%dc%bf%cd
私自身も、このページに、やや誤解も与えそうなコメントを書きこんでいるので、気になっている。どうあってもネットワークは自分のせいでいくらかは偏るのだろうが、だったらもうちょっと自分として不本意でないような信号を、ここから送っておきたいものだ(そのうち)。

だれかの日記の1トピックとしてであっても、お互いがそれを書いたり読んだりすることで、各ユーザーが、またネットワーク全体が、なんらか微妙に変調をきたし、そうして最終的に――それが人力的にかシステム的にか分からないが――「日本人」の概念が整っていく。(といいのだが)

はてなの日記は、連結がまさに可視化されているので、自分のサイトに書くほど気楽でない。社会的人間になるためのリハビリにもいいかもしれない。