東京永久観光

【2019 輪廻転生】

音楽

目指せ! テレビ伝導師

スカイプ仲間はまだ一人だけなのだけれど、このあいだ「神とは何だ」という話になった。その余波で、結局私は「神」という言葉でどういうものを思い描くのか、この際だからとまとめてみた。相手にもメールしたら、少なくともこれには激しく同意してもらえ、…

読書のジレンマ

ものすごく好きな歌があって、でもそれを一度も声にして歌ったことがない、という人もいるだろうか。でまあ、歌は歌えるからいいが、インストゥルメンタルだと鼻歌にするしかない。もちろん楽器で演じられればいいのだが。さてでは、お気に入りの歌を歌うよ…

パールハーバーなんかなくてもすんだかもと想像してみようじゃないか

爆弾や拳銃で他人を殺したり自分が殺されたりすることが、ぜんぜん平気だとか生き甲斐だとか、心の底から思うような人は、賭けてもいいがめったにいない。それなのに戦争はなくならない。「いや戦争なんて誰も望まないさ。当たり前だろ。だけど、みんなが戦…

秋の夜長

仕事だが千葉県の鴨川市まで車で行ってきた。といっても助手席。首都高レインボーブリッジを渡って意外にも羽田方面。ナビが命じたのは川崎から東京湾アクアラインだ。私は初めて。浮遊感。さらに房総半島を横断。コスモスに彼岸花。田畑や河川の山里は果て…

思い出の土砂降り

1972年に大ヒットした「カリフォルニアの青い空」という歌がある。アルバート・ハモンド。その歌詞がじつはそう能天気なものではなかったことを初めて知ったという話。http://d.hatena.ne.jp/yinamoto/20071003#p1私もきょうのきょうまで知らなかった。「カ…

吹きぬける風のような俺の住む世界へ(俺の住む家?)〜追記:メチキチレ族の歌聴ける

仕事の終りはやっぱりいつも嵐のようだ。 …嵐というか、嵐に吹き飛ばされるボロ家のごとしというか。 最後にこんなに仕事熱心にならざるをえないのは、 ふだんが仕事熱心じゃないためだろうか。 * はてなという言葉は とても気が利いていてなかなか深くもあ…

梅雨入り記念に一曲いかが

小泉今日子「La La La…」まばらにスローに跳ねるこれくらいの雨…もまだ降らないが。雲にも似たベース音の自在な動きに、堅く細かくささやかに弾けるリズム音や、ぬれる程度のギター音からいくらか大粒のピアノ音に受け継がれるコードストロークが、ぽっつぽ…

70年代 日本ロック

はっぴいえんど『風街ろまん』(1971年)を聴いたりしている。ASIN:B00006C1OQ 大滝詠一と細野晴臣と声のコントラストが面白い。 大滝の曲はへんてこで面白いが、 やっぱり「夏なんです」(細野作曲・歌)が傑出しているとおもう。 ぼんやり思い出す子供の夏…

But it's all right, it's all right

ポール・サイモン「アメリカの歌」に、ちょっと心が安らぐ mistaken、confused、forsaken、misused …「まあでも平気、平気」 完全に滅入ったつぶやきのはずが、なぐさめというか、 いやそれ以上に、強いはげましの言葉になる 歌詞は以下のページにある(CDの…

言語について素朴に考える (3) 〜インターネット言語そして音楽〜

言語記号は現実の対象だけでなく他の多数の言語記号とも複雑かつ規則的に結びつく、という話だった。この働きは通常は自分の脳内で起こっている。ところがインターネットの言語に限っては、きわめてショッキングなことが新たに起こる。読み書きしている言語…

言語について素朴に考える (2)

言語について素朴に考える (1) =http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20070110#p1いくつか応答をいただきました。嬉しき哉。この先どう進めようか迷っていたのですが、それを触媒にさせてもらって、書き足します。 *●みちアキさんからの応答 http://d.hatena.n…

映画つれづれ

溝口健二の映画をNHKで少し前に特集していた。 まず『山椒大夫』をみた。(asin:B00005GEAY) 「平安末期の様子がとてもよく分かりました」 ‥なんて書くと、あまりに幼稚だろうか。 しかし、国司とか荘園とかその微妙な力関係とか、 歴史の時間に教わっても…

頭に効く薬(それは本?)

きのう夜になって猛烈に頭が痛くなった。パソコンと本にかじりついていたせいか、エアコンで冷えすぎたせいか、分からない。横になっても治らない。かれこれ数時間、眠りに落ちるまでずっと辛かった。ふだん頭痛には縁がないので、すぐ薬を飲むというふうに…

ニュースの感動

《愛 愛 それは強くて だけど脆くて また争いが 自然の猛威が 安らげる場所を奪って 眠れずにいるあなたに 言葉などただ虚しく 沈んだ希望が 崩れた夢が いつの日か過去に変わったら 今を好きに もっと好きになれるから あわてなくてもいいよ》「to U」から…

青年的

冷蔵庫のビールや戸棚のお菓子が、さほど好みでなくても結局なくなってしまうように、本棚に新しく本が入っていると、電車に乗った暇つぶしに、眠れない夜のお供にと、案外次々に読み尽くしてしまうものだ。 『啄木 ローマ字日記』桑原武雄編訳 岩波文庫 だ…

一曲いかが

タイ旅行中(5月)は日本から持っていったiPod shuffleを毎日聴いていた。海外には日常を思い出すものは持ち込まないという旅行者もいる。でもなにかと気が滅入ったとき、耳にできる好きな曲の連続は、本当によい安定剤になる。 * 数えてみると全部で184曲…

たゆたう旋律そして人生

2.12に書いたアン・サリーの「蘇州夜曲」が手に入る。これはまいった。酔いしれてしまう。CDの他の歌もいいが、この一曲が私にとっては抜きん出ている。歌声はまさに水路をゆく舟のごとし。上下の揺れをしっかり含みつつじつに滑らか。旋律は4小節のまとま…

中央フリーウェイ(今はモノレールも交差する!)

このところ遠くまで出かける機会がけっこうあった。伊豆、愛知、山梨。いずれも高速道路を車で移動。巨大な富士山がきれいに見えたのをはじめ、途中の景色は無条件に面白かった。それが仕事の途中であれ気分はがらりと変わるもの。東京にいると海や山はおろ…

仕事ばかりというよりバカ

しばらく音楽を聴く余裕がなかったのだが、逆に、忙しさと疲れが異様に高まって3分でいいからなにか聴いて出かけようという場合もあって、そのときこそ、iTunesのなかで自分が本当に聴きたい曲がどれだったのかが分かる。 前もちらっと書いたが、ジム・オル…

宿題やったか?

今日あたりはエアコンをやめて窓を開けてみる。すると蝉の声がステレオの音楽よりも大きなボリュームだ。そんな季節。台風も近づく。CDは実は高中正義の「伊豆甘夏納豆売り」。穏やかで寂しげなこのギター、いかにも夏の終りを思わせる。ヒグラシの声も録…

路傍の記憶

たまに家でギターを手にすると、むかし覚えた曲をなにげなくつま弾いている。たとえば「ブラックバード」(ビートルズ)とか。その日の調子でちゃんと弾けるときと弾けないときがある。かつては楽譜に照らして覚えたわけだが、今はただ指が動くのに任せるし…

Musical Baton

Total volume of music files on my computer 8.55GB Song playing right now エルトン・ジョン/クロコダイル・ロック The last CD I bought 細野晴臣『HOSONO HOUSE』 ASIN:B0007N35IY Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me 天…

オレのDNAにも著作権を認めろ!

このあいだ衝動買い(衝動クリック)したのが細野晴臣『HOSONO HOUSE』(ASIN:B0007N35IY)。73年ソロ第1作のリマスター盤ということらしい。1曲目『ろっかばいまいべいびい』の冒頭、ベースがズシンと心地よく響いてくる。そのコード進行がmixiで話題に…

滑空する評論

仲俣暁生『極西文学論』 ASIN:4794966458 《私たちは今、どこにいるのか?》――基本的な問いを携えつつも、この評論は、サイモン&ガーファンクルの「アメリカ」を飛び立ったあと、ペリー・真珠湾・ベトナムなどなど年表と地図を大胆にワープしながら、サリン…

ジリリリンと鳴る電話の音が懐かしい

本屋でこんなムックを見つけた。『Style of comedy―桑原茂一のスタイルのあるコメディ』。脚本集になっている。衝動買い。CDが附き実演もされている。もうまさにスネークマンショー復活! …というより、桑原氏は90年代以降もこうしたコメディを継続して…

音楽の魔法

シベリウスの「バイオリン協奏曲二短調」をCDで聴いている。かなり昔、FM放送からカセットに録音したのがなぜか気に入って何度も聴いていた。その頃はクラシックなんて知らなかった。そしてその後もずっと知らなかった。だから、偶然一時的に引っかかっ…

ベストアルバム、超絶リミックス

このところ 坂本龍一の『UF』(映画音楽集)を聴いていた。素晴しい。本人が強く関わったベストアルバム(3作中の1つ)。傑作ばかりの20曲だが、とりわけ「シェルタリング・スカイ」「ハイ・ヒール」「嵐が丘」「ブッダ」といったオーケストラを全面に…

無国籍がなぜに郷愁を誘う?

クレズマーと呼ばれる音楽がとても気になっていた。いわく「東欧のユダヤ人に由来する音楽」。日本にもそれ系の楽団が一つだけあるという。というわけで、先日そのライブを初めて聴きに行った。楽団の名は「 こまっちゃクレズマ」。クラリネット、サックス、…

映画の音楽は映画みたいだ

NHKが「あなたが選ぶ映画音楽」という特番をやるようだ。(*訂正 すでに進行中) http://www.nhk.or.jp/eigaongaku/ いま候補600曲をずらっと並べて投票受付中。 その中で私的に永久不滅と言い切れるものを探してみた―― 『冒険者たち』 『真夜中のカーボ…

ジルベルト、『模倣犯』

先の3連休(…というか、まあ)、友人から電話。「ジルベルトのチケットが1枚余っている。急に行けなくなった人がいて。代金はもういらないそうだ」。ななななんだってえ! とうとう運が向いてきた。わが人生の時の時、というか時刻は開演30分前。とるも…