東京永久観光

【2019 輪廻転生】

映画

★blank13

映画『blank13』をDVDで視聴。まるで華のない救いのない弔いの席が、図らずも、様々にタガが外れたネジが緩んだ人物たちの、さながら博覧会へと展開! しかしそれらすべてを上回って、なぜかどうしても、そのどうしようもない人格にずるずる心を奪われざるを…

2018年 映画Disk鑑賞記録

★タクシー運転手 約束は海を越えて/チャン・フン(2018)★アメリカの友人/ヴィム・ヴェンダース =再=★の・ようなもの/森田芳光★ガッジョ・ディーロ =再=★岸和田少年愚連隊★スティルライフオブメモリーズ =劇場=★ディーバ/ジャン=ジャック・ベ…

★15時17分、パリ行き/クリント・イーストウッド監督

DVDで視聴。クリント・イーストウッド監督が、もうすぐ生涯も終えようとする今、いちばん確かな手応えを感じるものは、戦場なのだろう、そして信仰なのだろう、むしろそれしかないのだ。そう思った。そして、イーストウッド監督が好ましく感じないものが、た…

★タクシー運転手 約束は海を超えて ★ガッジョ・ディーロ

近ごろ足が遠のいているレンタルDVD、久しぶりに借りたのは韓国映画の『タクシー運転手』。もう1枚は『ガッジョ・ディーロ』というルーマニアのロマの集落をそのまま写したような劇映画。どちらも面白いのだが、それはどちらも旅先でのディスコミュニケーシ…

小津的推敲!

https://twitter.com/hitoh21/status/1059116484289429504

★岸和田少年愚連隊/井筒和幸(1996)

アマゾンのプライムでついだらだら映画をみてしまう。これは投資なのか消費なのか浪費なのか? とはいえ『岸和田少年愚連隊』は、初めてみたけど、痛快だった。それにしても、やんちゃもまた100%青春の浪費だ。映画の冒頭シーンはラストシーンの先どりだっ…

★アメリカの友人/ヴィム・ヴェンダース(NHK-BSで視聴)

ブルーノ・ガンツ、ヒゲが濃い(どんだけ剃っても)ヴェンダースの映画のなかでも『アメリカの友人』は一番好きなのだが、私の気づきなどはるかに超えて、どこをとっても素晴らしすぎる。先月旭川まで出張したとき、急ぎで道路を小走りして転倒、頬をアスフ…

★海よりもまだ深く/是枝裕和

http://gaga.ne.jp/umiyorimo/ 映画『海よりもまだ深く』をアマゾンプライムで視聴。むしろこっちがA面で、『万引き家族』はB面だったのか、という印象。ぜんぜん違う話ともいえるが、『万引き』が暗黒サイドなら『海よりも』は美白サイド。台風の来る今夜の…

★カメラを止めるな!/上田慎一郎(ネタバレ注意)

http://kametome.net/index.html映画『カメラを止めるな!』、もう100万人観たそうなのでネタバレを気にせず書くが―― 冒頭の場面がリピートされるとき、ゾンビ映画を撮影しているという設定のカメラ、それを生放送しているという設定のカメラ、そして映画『…

★万引き家族/是枝裕和

ISがときに首斬りをせざるをえないように、財務官僚がときに文書改竄をせざるをえないように、日本の民はときに万引きをせざるをえない。とはいえ、首斬りをいつまでも続けられる世界情勢ではないように、万引きをいつまでも続けられる日本情勢でもない。幸…

★ありがとう、トニ・エルドマン

やさしさ & やけくそ。ルーマニアのコンサルタントがドイツなら、娘の押しかけコンサルタントが父か。http://www.bitters.co.jp/tonierdmann/

『万引き家族』カンヌでパルムドール

1997年に時代はうなぎだったかというと、まあそんなことはぜんぜんなかった。では、2018年に時代は万引きかというと、そうでないとも言い切れない。「貧しい日本の私」。格差解決への世界史的転回!

★マンチャスター・バイ・ザ・シー

http://www.bitters.co.jp/manchesterbythesea/aboutthemovie.html 先日ディスク鑑賞。高い評価のとおり見応えがあった。つらい体験をどうしても克服できない人生。アメリカ映画ではSFでもミステリーでもなく普通の人々をただ淡々と描いたような傑作に、この…

★海辺の生と死

先日 DVD視聴した。風の音、波の音、鳥の声、コントラストの濃い樹木と草花。土地の言葉。「これはどこか遠くの夢のような出来事だ」という感触が最初から最後まで。なによりも、若いのに特攻隊だから死ぬよりほかにない定め、その恋人を失うよりほかにない…

★パターソン/ジム・ジャームッシュ

DVD視聴。なにも起こらないことが当たり前になっていると、ちょっとしたできごとでも大変な事件に感じられる、ということを発見する。いやあれは実際、大変な事件か。in memory of …その静かな7日間、パターソンが、パターソンで出会う人は、彼にとっては、…

『anone』で彦星君が泣くのをみて、『恋恋風塵』でワンが泣いたのを思い出した

『恋恋風塵』の恋人の去り方はあまりにもチープであり、それゆえの本当らしさに泣かざるをえなかったのに対し、『anone』の恋人の去り方は、あまりにも絶妙な展開と迫真の演技ゆえに、本当にはありえない話だろうということを完全に忘れさせるほどで、やはり…

★三度目の殺人/是枝裕和

『三度目の殺人』をディスクでやっと見たが、役所広司の心理の底が隠されたままだったことは、私には面白さではなく不満につながったようにおもう。役所広司や広瀬すずは映画の中でも外でも決定的に好印象の人物なので、ただの悪人である可能性やまったく不…

★明日に向って撃て!

NHK BSでやってた。辺境観光災難映画。これまた映像がはてしなくきれいだ。新たなデジタル処理か(そうでもないようだ)。ともあれ。過去の記憶が鮮明によみがえるかのごとく。キッド「行って後悔したくない」 ――そういう人は旅行に向かないね。いつか私たち…

★映画術/塩田明彦

塩田明彦監督の講義を採録した『映画術』(2014)を読む。映画の本当の見どころとは何か。それは、たとえば物語の展開がどうであるか、人物の心情がどうであるかではない。やはり、それが映画という独特の道具立てや表現形式によっていかに成立しているかだ…

急坂 上る 下る

https://twitter.com/masato009/status/967795301615419392 上記ツイートをきっかけに以下―― 『青春の殺人者』の映像とエンディング曲「 It's Good to Be Home Aga」が、Youtubeにあった(下)https://www.youtube.com/watch?v=qEy7BZqJbts この映画『青春の…

金目鯛

テレビをみながら羽生を「はぶ」と呼んでしまい、世間に合わせているだけの非国民ぶりがバレてしまったのは、誰だ? * このあいだNHKが黒沢清『ニンゲン合格』を急にやりだしたので引き込まれてみてしまったが、きょうはなんとタルコフスキー『ノスタルジア…

ピョンチャン

ピョンチャン(平昌)がカンウォンド(江原道)にあると知り、ホン・サンスの映画『カンウォンドの恋』を思い出す。カンウォンドに関しそれ以外の知識はゼロで、その知識はオリンピック観戦にまったく役立たないが、しかしこれからTVで当地の山や町の風景を…

中国旅行中(3)

まだ中国にいる。明日(11日)帰国する。貴州省の観光地を10日間で3カ所回った。普通よりのんびりペースだが、それでも行き帰りの飛行機を含め6日間は長距離移動をした。かつてヴェンダースなどの映画はロードムービーと呼ばれ、つまりアクションやドラマや…

映画Disk鑑賞記録 2017年

★乱れる/成瀬巳喜男(1964) ★麦秋/小津安二郎(1951) http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20171220/p1 ★ジャッジ 裁かれる判事(2014) ★遊び/増村保造監督(1971) ★二重生活/ロウ・イエ(2012) ★チチを撮りに/中野量太(2013) ★ブレードランナー2049…

NHKにて『麦秋』

20世紀半ばの日本。もはやどこかよその国のような。よその国の映画のような。画質がとても良い。

だったら人間には魂も天国も地獄もあるのか? ――ブレードランナーをめぐって

「魂もないくせに」――しかし魂がないのはレプリカントだけではないね。「おれたちには天国も地獄もない。だからここで戦うんだ」――この実感はレプリカントだけでなく無神論者のものでもあるね。 (以下を視聴して)https://twitter.com/tokyocat/status/9294…

★散歩する侵略者/黒沢清

最大級に面白かった。「黒沢清+ウェルメイド」という撞着語法が成立する! それにしても黒沢映画のエッセンスには、学生自主映画にありがちな安直な撮影ならではの魅力があるようであり、それはまた小劇場演劇にありがちな安直な展開ならではの魅力があるよ…

★映画『メッセージ』(あなたの人生の物語)

原作を読んですでに知っているはずのストーリーを、映画として改めてドギマギしながらたどっていく。――待てよ、これって「あなたの人生の物語」のテーマそのものを体験することだ! ……というわけで、映画『メッセージ』をやっとディスクで鑑賞。しかし、しか…

★恋恋風塵/侯孝賢

『冬冬の夏休み』に続いて『恋恋風塵』のブルーレイを鑑賞。これは去年買った侯孝賢の2作入りのボックス。レンタルとは違ってなんだか借家から持ち家に変わった気分。『冬冬』で寒子役をしている女優(楊麗音 ヤン・リーイン)が、『風櫃の少年』にも出てい…

★沈黙 サイレンス/マーチン・スコセッシ

「急いで足で踏め!」(ツイッター社に対するヘイトスピーチ反対行動) ――それはそれとして そういえば先日、映画『沈黙』をみて、踏み絵を現在の自分に置き換えたとき いかにすれば共感できるか、ということを考えた。ここ1年自分の核心的テーマは「無神論…