映画
『大豆田とわ子と三人の元夫』。 第6回のサプライズはたしかに驚いたけれど、そもそも、第5回で、元夫の1人が好きだった人は誰だったのか、とわ子がふっと気がついてしまう、その絶妙に仕掛けられた長いくだりが、じつに印象深く、心憎かった。 その答えが画…
礼文島とのこと。素晴らしい。行きたい。 快晴の礼文を走ることが出来て幸せでした。#バイクのある風景 pic.twitter.com/ZFrzCCMecQ — てん (@TMV250_) 2021年5月14日 『バベットの晩餐会』のデンマークの風景を思わせる。昨日アマゾンで視聴。ユトランド半…
映画オンデマンド記録の続き。 アマゾンプライムで「プラス松竹」に入って次々に視聴した。『鬼畜』『張込み』『天城越え』『ゼロの焦点』『幸福の黄色いハンカチ』『疑惑』『家族』。いずれも再視聴、いずれも満喫。毎夜ぱっと選んだが、図らずも松本清張原…
最近ネット視聴した映画もう少し。 『ファーゴ』がやっぱ面白かったので、フランシス・マクドーマンドつながりで『ミシシッピー・バーニング』『スリー・ビルボード』を視聴。なお『ファーゴ』も『スリー・ビルボード』もアカデミー主演女優賞。しかもなんと…
ジェイン・オースティン『高慢と偏見』(中公文庫)を読んでいる。 高慢と偏見|文庫|中央公論新社 先日チューリングの映画『イミテーション・ゲーム』で女優キーラ・ナイトレイが印象的で、それを機に彼女が主演の『プライドと偏見』を視聴することになり…
チューリングについて。 https://www.is.s.u-tokyo.ac.jp/isnavi/logic02.html 《最初は計算できないことに興味があり、次に、計算できること、計算する機械をつくることに興味が移り、そして、機械が人間を超えられるかに興味をもち、最後は、そのような機…
仕事熱心(わりと) 頭と心の熱冷ましに、アマゾンプライムで、これはどうかと『ファーゴ』をみた(再視聴)。なんの変哲もないアメリカ中西部の町には、ホントにこんな人たちがいるのか、いやホントにいるのだ、私が今みている。そんな確信がもうもうと立ち…
カズオ・イシグロ『クララとお日さま』感想 https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2021/03/06/000000 からの続き ↓ 中断していたが再スタート。クララはアンドロイドと思われる。しかし彼女たちは人を選べる立場にない。店舗のショーウインドウで選んでく…
『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』、盛り込まれたテーマは多大で、思うところも多大で、その主要テーマではないけれど、「シンボルグラウンディング」の訓練が具体的に描かれることになっていたのが、妙にツボにはまった。 それにしても、『シン・エヴァン…
ニューノーマルで早寝していたら、TBS-BSでなにか映画をやっており、妙に執拗な描写に引き込まれ、あ、これはきっとと思ったとおり『チャイナタウン』だった。物語は忘れているが、目を離せない。布団からも出られない。 そのあとオンデマンドで『チャイナタ…
https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2021/02/11/000000 ↓(上から続く) その少しあとに、黒沢清『カリスマ』を久々に鑑賞した。これも、わからないといえば、わからない映画の代表だろう。それゆえ黒沢清の代表作のようになっている。しかし面白かった…
韓国映画『バーニング』(2018年)を少し前に観た。監督は傑作ぞろいのイ・チャンドンなので大いに期待したが、私としては首をかしげたまま終わった。謎が解明せず話が決着しないなんて、まったくイ・チャンドンらしくない。 ところで、私は映画の前半あたり…
【2020年 読書記録】 <人文系> ★記憶のデザイン ★人間以後の哲学 人新世を生きる ※冒頭のみ <ウィトゲンシュタイン> ★『論理哲学論考』を読む/野矢茂樹 ※再読 <国際社会> ★幸福な監視国家・中国 <批評> ★復興文化論 <ベイズ統計 × 量子力学> …
昨日たまたまみたドラマはクローン人間の話だった。生命がクローンという異質な仕組みでも誕生できてしまうことの不思議さ。実の父母が存在しない人物であり人生であることの不条理さ。 とはいえ、私や君や彼という人間が、クローンという異質な仕組みでなく…
うちはAmazonPrimeに加えNETFLIXにもいつのまにか入っていて、昨夜は探しあぐねたあげく、『泥の河』(小栗康平)を観た。 白黒で昭和31年(1956年)の話だが、意外に新しく1981年の映画で、公開時に映画館でみた。ネトフリっぽくも80年代っぽくもまったくな…
きょう昼のNHK BS シネマは『キューポラのある街』。先日アマゾンで視聴したので言うが、すこぶる面白いのでおすすめ!貧困ベースのてんやわんやがめまぐるしいが、底抜けの明るさは戦後民主主義がスタートした時代ならでは、か。吉永小百合らみんなハツラツ…
バンクシーかもしれないが炭治郎かもしれないという。わかった、これこそグルー(grue)なんじゃないか! あのバンクシーの作品かもしれないカワイイねずみの絵が都内にありました! 東京への贈り物かも? カバンを持っているようです。 pic.twitter.com/aPB…
先日『麦秋』(小津安二郎・1951年)をアマゾンプライムで視聴した。終盤の紀子の決心は、何度みても唐突で、これは『恋恋風塵』終盤のホンの決心の唐突さに並び称されるべきだと思った。ともあれ、盆暮れに田舎に帰るような感じの一作。やはり味わい深いと…
ためしに「鬼滅の刃」をアマゾンプライムで少し視聴。 さて鬼は現実の世にもいるか? 今フランスの人なら教師を残酷に殺した男をそう形容しても大げさではないと思った。妹が鬼になってしまう不条理と絶望も、妹がイスラム国の戦士になってしまった人なら絵…
今週は忙しかったが、アマゾンで柳町光男の映画を続けて視聴した。『さらば愛しき大地』(1982)と『十九歳の地図』(1979)。2作とも久しぶりの視聴だったが、いずれもどぎつい写実に圧倒された。この監督の名が忘れがたいのは、それゆえだったのだと思い返…
『ペパーミント・キャンディー』(イ・チャンドン監督・1999)がアマゾンプライムにあったので視聴した。3度目か。 韓国映画をたくさん見てはいないが、個人的に1番のオススメをあげるなら、間違いなくこの1作。何年たっても揺るがない。 ただそれほどの作品…
一昨夜たまたま、『東京流れ者』(鈴木清順)をアマゾンプライムでみた。1966年。渡哲也さん24歳か。 https://www.youtube.com/watch?v=Op6Wq16RqDA それにしても、こりゃ鈴木清順、好き勝手し放題だな、という感の強い一作。カフェの室内や事務所の室内のひ…
『もののけ姫』を劇場で見たくてシネコンに出向く。指定席に着いて10分後。『千と千尋の神隠し』が始まった。スクリーンを隣と間違えた。そのまま視聴。『もののけ姫』はまた来よう。 ワンダーランド、ディズニーランド、夏休みの大冒険、日本のファンタジー…
スタンダール『赤と黒』(野崎歓訳) 上巻しか読んでいなかったので再読することにした。先日『フランス史10講』を読んだこともある。ナポレオンにあこがれるジュリアン、田舎の貴族のレナール氏、社会的・政治的位置づけがそれなりにわかる。 それはともか…
8割自粛期間は、生活8割ネット期間だったともいえるので、Amazonプライムで映画も少しみていた。 たとえば『Love Letter』(岩井俊二) 3度目の鑑賞かと思うが、ちょっとどうかしているだろう(自分が)と言いたいほど純真に感動し涙も流し、ごく素直に支持…
これ面白い。 https://twitter.com/kobakin1967/status/1256954221858942976 《宮崎駿のクレーンアップは凄い!/オープニングの丘を駆け上がるコナンとラナ/カメラは足元の地面を這うように移動しているので、本来背景(画面奥の海や島)は下方向に引くべ…
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200428/k10012408331000.html “UFO映像” 米国防総省が公開 “物体が何かは不明”(NHK) こうしたUFOの話にはまったく興味がわかないけど、その理由は、地球外知性がどこかにあったとしても、これほど地球上の知性(私…
★バルカン超特急/ヒッチコック(1938) ★見知らぬ乗客/ヒッチコック(1951)=再= ★麗しのサブリナ/ビリー・ワイルダー(1954)=再= ★12モンキーズ/テリー・ギリアム(1995)=再= ★恋は雨上がりのように(2018) ★めがね/ 荻上直子(2007)=再= …
成瀬巳喜男『流れる』を久しぶりに視聴した(DVD)。なぜかというと、先日、台風の深刻な被害が千葉県に広がったニュースで鋸南町(きょなんまち)という地名を目にし、鋸山(のこぎりやま)のことが『流れる』に出てきたことを思い出したから。 つまり、ミ…