東京永久観光

【2019 輪廻転生】

旅行

空路の多い旅になる

「この飛行機は落ちない!」とあなたが信じるとき、その理由は「わたしは強運だから」だろうか。それとも「そのような確率は非常に低いから」だろうか。これまで私は何度も飛行機に乗ったが飛行機は1度も落ちなかった。だから今度も飛行機は落ちない。これ…

長距離の バス待つ君の 人生は さておき旅は まだ先がある

週明けから旅行する。中国10日間。1年ぶりの休暇。しかし、その準備が半端でなく忙しい。安い飛行機を探しまくり、スケジュール表をにらんでどこをどう回るか考え、ホテルを調べて次々にオーダーし、カバンや服も用意する。まったく旅行なんて仕事と同じ。「…

人生の輝きとは北国の夏のごとく短い間のなにかではないか

きみは豊原という地名を知っているか? では栄浜は? 答は下の地図にある。 ここはサハリン。 州都ユジノ・サハリンスクはかつて豊原と呼ばれていた。 栄浜はそこから数十キロ北にある。現在はスタロドゥブスコエ。 そもそもサハリンってどこだっけ? すぐわ…

読書記録 2010年(1)

★サイバービア/ジェイムス ハーキン(2009) 「ツイッターなんて」と思いながらやめられない理由を考えるのに、この本は参考になった。キーワードは「ループ」や「フィードバック」といったところ。ちなみにその時のつぶやきは以下のごとし。世界の人がこぞ…

旅する人類

スマトラ沖地震の大津波がインド洋の沿岸を襲ってから5年が経った。被害はタイ南部のリゾート海岸にも及んだ。あのとき「ピーピー島が壊滅」というニュースの声が耳に残った。さほど有名でもないその島を私は以前訪ねたことがあったのだ。 椰子の木が生い茂…

宇宙より相当狭いといってもそれでも地球は相当広い(私の人生に比べればなおのこと)

11月はぽっかり仕事があいたので海外旅行に出ることにした。なんとなく思い立ってオーストラリアのタスマニア。空路でシドニーを経由し19日の夕方にタスマニアに到着した。南半球にある一回り小さい北海道、といったかんじの島。バンを改造した小さなキャン…

2009年5月・6月・7月の読書本(2冊追加)

★旅する力 深夜特急ノート/沢木耕太郎 asin:4103275138旅行の意味を私は疑ったことがない。なにゆえ旅するのか。そんな問いは生まれようがない。あるいは答は最初から私の中にある。「旅を間違える」などということはありえない気がするのだ。これが小説の…

空には月が二つ浮かんでいた――そんな瞬間がいつか私の人生にも

内田百間は阿房列車シリーズで実在の人物をしばしば「甘木=某」君と呼んでいる。昨日の「甘木市」はそれに倣ったわけだが、そんな名前の市が本当にあったとは知らなかった。ちなみに岡山市は百間の生まれ故郷でもある。翌朝(きのう)は岡山城にも出かけて…

青豆さんが訪ねてきそうな部屋ではないけれど

仕事で瀬戸内の甘木市を訪れた。すぐ新幹線で帰ればよいのだが、なんにも用事がないけれど、そのまま一泊することにした。出張はとたんに旅行になった! 政令指定都市になったばかりというこの都市。規模はそれなりに大きい。まずホテルを選び、路面電車で移…

関東の臍、旅の臍

きのうは前橋などというところへ用事で出向く。しかし電車でどうやって行けばいいのだろう。関東平野はとても広く、東京にいると見当がつなかい。渋谷や新宿からだと埼京線(湘南新宿ライン)という便利な路線があり、それで大宮まで行き、そこから高崎まで…

永遠の1/2年

年度の変わり目。転任や退職の挨拶をする光景をあちこちで見る。会社を辞め世界一周の旅に出ます、というメールが舞い込んだ。期間は1年。夫婦ともども。うち半年はカリブに面した某国で波乗りに費やすという。わずかな関わりの人だったが、仕事でなく出会…

非電化冷蔵庫

そういうアイディアがあることを、 なじみの2つのブログがほぼ同時に書いていた。 http://homepage3.nifty.com/mogami/diary/d0902.html#141 http://www.mammo.tv/column/genichiro_takahashi/20090214.html その提唱・発明についてはこちら → http://www.h…

東京久々観光

浅草で人と会う。雷門で待ち合わせ。老舗の蕎麦屋と甘味処で歓談し、仲見世と浅草寺を回る。そのあと花屋敷を外からのぞき、六区の演芸場あたりをながめ、手焼きのせんべい屋でできたての1枚をぱりっと食べる。いずれも江戸っ子的にさっさと風のように済ま…

トンネル、貨幣、文字

今どき海賊というのも凄いなと思っていたが、生活物資はトンネルを掘って運ばなければならないと聞くと、つくづく「世界は一様ではない」と感じる。ドルや円という単一のトンネルさえあれば、いかなる物やサービスもこの世の果てまで一様に行き渡る、わけで…

格差体験

ネパールにポカラという都市がある。ヒマラヤの眺めがよく、そこから軽く山登りするトレッキングも観光の定番だ。11月にネパール旅行した私も、ポカラに数日滞在し1泊の山登りに出かけた。以下はそのときの出来事。 ポカラに戻ってくる2日目、尾根に沿った…

ネパール写真展

ネパールのイメージというと私はずっとこれだった。 すべてを見通すブッダの両眼とのこと。 いしいひさいちの漫画っぽくもある。 目の下にあるのは鼻ではなく「1」を意味するネパール語。 紙幣にも使われ、 10ルピーが90ルピーに化けたかとおもう。 インタ…

18人の適当な日本人

カトマンズからニューデリーを経由して成田に帰国。ネパール航空と日本航空の2機を乗り継いだ。以下はそのニューデリー国際空港での話。国際線の飛行機から降りると、通常は入国審査のロビーへと歩きパスポートを見せ晴れて入国となるわけだが、トランジッ…

私も見捨てないで!

世界は今、インドの同時テロに目を注いでいる。しかしその陰で、もはや「ええっとなんだっけ?」という扱いになりつつあるタイ国際空港の人々や、さらにその陰で、振り替えたはずの昨日の大韓航空便がなんとオーバーブッキングとなりまだカトマンズにとどま…

日付変更戦

ネパールからタイ経由で帰るつもりだったのだが、報道のとおり、反政府活動にからんだタイ国際空港閉鎖のため、きょうカトマンズからバンコクに飛ぶはずだったタイ航空便もキャンセルとなり、カトマンズにもう一泊している。カトマンズの空港と市内にあるタ…

ボクワ キミタチガ スキダ(イチオウ)

タイからカトマンズに向かう飛行機で、ウォーリーとかいうハリウッド映画を早々とやっていた。あまり知らなかったが、どうやら地球外知性と地球内知性が遭遇する話らしい(といってもどちらもロボットのようだ)。あってるだろうか?せっかくなのでしばしヘ…

ネパールへ

10日ほど休みをとって旅行に出ることにした。今回はネパール。といってもそれなりに遠く、昨夜は乗り継ぎのためバンコクに一泊。新しい空港の近くに出来たばかりのホテルがあった。タイまでのフライトは約6時間。これからまた飛行機でカトマンズに向かい、さ…

永い夏休み

お盆は帰省して墓参りに行った。東京に長く住んでいるからというより、そもそもそういうことになじまずずっとさぼってきたので、本当に久しぶりだ。墓石に名が刻まれた私の父母は、ずいぶん早く死んだのだけれど、それと同世代の叔父叔母はいつしか70代に達…

渋谷タイ化計画

我がソウルフードは寿司があらまほしき・・・的なことをこのあいだ書いたけれど、ちょっと撤回。私は本当はタイ料理が最も好きなのではないだろうか。渋谷道玄坂に「チャオタイ」という店がある。東口にもあるらしい。http://www.chaothai.jp/昨夜、シーフー…

5月の遠足

寒く長い冬とすぐ蒸し暑くなる夏のあいだに5月があって本当にありがたい。連休中は江の島に行った。東京にいると、電車の日帰りで行ける場所というのがけっこうある。そのぶん前もって計画を立てるということがなく、よし行こうと思い立つのは、たいてい休…

北京五輪の聖火リレー

例の中華屋に、といっても私にとって例のだが、その後もしばしば行く。渋谷の「上海食堂」(店名判明)。相変わらず「使えません」と張り紙のある自販機が入り口にあり、帰りには相変わらずそれがレジスター代わりになるのがふしぎだが、ふしぎなりにそういう…

So far away from home

なんの因果か昨夜はまた羽田空港へ行った。今度はそこで人と会う。帰ったのは空の便がすべて終了した時刻で、電車(京浜急行)も最終。途中で止まって降ろされた。いつも素通りしていた京急蒲田駅。深夜12時半。改札がどこかも分からなければ、ここが蒲田の…

熊本一時観光

仕事で熊本まで行ってきた。夕刻 羽田から飛行機に乗ったところ、熊本空港が雨で視界不良。40分ほど上空を旋回したあげく、夜の羽田に引き返した。こんなこともあるのだ。羽田から自宅へも引き返した(これがまたなかなか疲れる)。翌朝早くもう一度家を出て…

韓国映画『子猫をお願い』(チョン・ジェウン監督)

●躍動感まだ高校の制服姿の5人が港湾の空き地を連れ立って歩き、思うまま大声で歌ったり、河口の景色をバックに写真を撮ろうと大はしゃぎしている冒頭シーン。そうして社会に出た数ヶ月後、パブにまた勢ぞろいした5人は、まさに盛りの若さを全開にして弾け…

人生、携帯

ジャ・ジャンクー『長江哀歌』についての続き。 http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20080119#p1トランプや裸男やタバコや口論の光景は中国においてずっと変わっていないらしいのと対照的に、私が訪ねた1989年の中国には無くて、1996年や1997年や1999年の中国に…

長江哀歌(ジャ・ジャンクー)

中国解体、骨の髄、てなかんじの映画だった http://www.bitters.co.jp/choukou/(公式サイト) 下高井戸シネマにて(前日) *中国は何度か旅行したことがあって、町を歩いても移動をしても観光をしても、すべてが腹立たしいのを皮一枚上回ってすべてが面白く…