東京永久観光

【2019 輪廻転生】

戦争

よその国の軍隊

日本という自国にアメリカという外国の軍隊が居るという状態を、小林よしのりはそもそも受け容れがたいと考えている。その気持ちは重要で共感できる。しかしその場合、私にとって「日本」とは「自国」とは「アメリカ」とは「外国」とは何なのか、 それは明瞭…

粘る、生きる

仕事が面倒になると適当でいいから早く終了させたいと、つい思ってしまうわけだが、これは「仕事」を「人生」に変えても成り立つのではないかと気づく。それはそれで一つの仕事のやり方だし人生のやり方だろうが、しかし、どちらも満足には至らず、後悔のほ…

変態的に険しい壁と本当に信頼できるハーケン

日本を安保や基地なしで平和にする、ついでに世界もそうする、なんてのは、変態的に難易度の高いミッションであり、途方もなく高く切り立った壁。そこを登ろうというのだから、硬い岩盤によほど確実なハーケンを丁寧に打ち込まなければ、とても危なっかしく…

瓢箪から第9条?

なにかを辞めるとか捨てるということが私たちは案外できない。フォローはしてもフォロー外しはなかなかしないとか。変えることの効果は、実際に変えてからでないと、なかなか実感できないものなのだ。日本国憲法第9条もそうだろう。だから、第9条も、辞めた…

無宗教なら宗教を超えられる?

「民族や宗教の帰属を自ら選ぶことは可能か」という話をツイッターで見かけた。私の場合、Japaneseという帰属を他に変えるという状況は想像もしたことがなかった。それは幸運であるし不運でもあるかもしれない。宗教はどうか。日本では名目上は仏教で実質的…

すばらしい日本の内戦(ジハーディ・ジョン 対 明治人)

『翔ぶが如く』をまだ読んでいる。ぽつぽつと。司馬遼太郎のこの小説は、明治維新でにわかに成立した日本政府と、幕府を倒した功績にもかかわらず大いに冷遇された士族たちの、深い対立と衝突を描いている。近代日本最大の内戦たる西南戦争がクライマックス…

福島について/沖縄について

小林よしのり×宮台真司×東浩紀「日本を変えるにはテロしかないのか?」(ゲンロンカフェ)をニコニコ生放送で視聴した。 ◎http://live.nicovideo.jp/watch/lv212735192 =以下はそれを郷里福井の身内や知人に勧めたメールから= 沖縄の基地、福島の原発、テ…

どっちが現実的か

「どの国も軍隊をもたない世界を目指そう」と言う人を、晋三ならたぶん「そんなの非現実的だね」と鼻で笑うだろう。それはそうかもしれない。だが、「どの国も軍隊をもつ世界を目指そう。日本もアメリカもイギリスもフランスも同じような軍隊をもつのだ」と…

身近な話に置き換える

ジハードの戦士たちが「ジハードで死んだら天国に行く」とどれくらいマジに信じているのか、とても気になる。とはいえ、日本の私たちが「死んだらとにかくおしまいだよ」とどれくらいマジに信じているのかも、とてもとても気になるところではある。http://ww…

★イスラーム国の衝撃/池内恵

読み始めたが、評判どおり、いろんなことが明瞭に整理できる。アラブ世界ではラマダンの時期はテレビドラマの書き入れ時なんです、という話が冒頭にあって意表をついた。「イスラム国」とその親分たるバグダディはその時期を狙ってネットデビューしたという…

I AM JAPANESE.

このような仕打ちに私は黙っていられない。彼らには平気だったかもしれないが、湯川さんと後藤さんは耐え難かったにちがいない。日本の人々の多くは殺し合いを本当に憎んでいる。だからといって低能でもないし非力でもないし甘くもない。どうしてくれようか…

イスラム国の日本人殺害警告をめぐって(~1.28)

《従来からの政策に変更を加えていない今回の訪問を理由に、「中東を訪問して各国政権と友好関係を結んだ」「イスラエル訪問をした」というだけをもって「テロの対象になって当然、責任はアベにある」という言論がもし出てくれば、それはテロの暴力の威嚇を…

シャルリ・エブド襲撃をめぐって (5)

きょうは朝からこんなニュースが伝わってきたけど……「イスラム国、男性をビルの屋上から突き落とす画像を公開 同性愛が理由か」(http://www.huffingtonpost.jp/2015/01/18/islamic-state-throws-man-or-being-gay_n_6494970.html)先進国の人々が信奉する近…

シャルリ・エブド襲撃をめぐって (4)

在特会によるヘイトスピーチは「許してはならない」と思う私だが、桑田佳祐さんが紫綬褒章を使って行ったと伝えられるパフォーマンスは「許してはならない」とは思わない。ダブルスタンダードではないとも思う。一方、ムハンマドを冒涜する表現を「許しては…

シャルリ・エブド襲撃をめぐって (3)

ともあれ、ムハンマドを風刺することだけは断じて許してはならないと信じる人々が大勢いるようだ。それらの人々に個人的には大きな関心をもつけれど、違和感もどうしても覚えてしまう。その違和感は、考えだすとややこしいので見過ごしたいが、見過ごしてい…

シャルリ・エブド襲撃をめぐって (2)

たとえば「ホロコーストを冒涜する表現」は許してはならないのか。それとも「ホロコーストを冒涜する表現」も禁じてはならないのか。「従軍慰安婦を冒涜する表現」や「原爆投下を冒涜する表現」ならどうか。あるいは「靖国神社を冒涜する表現」ならどうか。…

シャルリ・エブド襲撃をめぐって (1)

シャルリ・エブド襲撃を支持しないからといって、必ずしもシャルリ・エブドを支持しなければならないわけではないと思う。NHK会長を支持しないからといって、必ずしも爆笑問題を支持しなければならないわけでもないと思う。参照(1) http://www.huffingtonpos…

きれいごとの歴史

老いぼれて、もはや偏屈にも感じられる、日本国憲法。 戦後は私の人生より長いのだ。飽き飽きするのもしかたない。 しかし、それがどうした。戦争の歴史は比べものにならないほど長いではないか!つまり、人類にとって戦争反対の歴史はまだ短い。 軍隊が鉄砲…

イルカ猟をめぐって

そりゃ、イルカを苦しめるのはよくないが、ポエム化でもしなければ仕事にならないほどまで人間を苦しめるほうが、どう考えたって見過ごせない。ワタミやポエム労働よりひどいものなんて、もはや赤紙か特攻隊くらいだ。 *オノ・ヨーコが日本人として英語で言…

爆弾死、過労死

休むのにもすっかり飽きたので、ためしにちょっと仕事でもするか。今後一生これくらいのバランスが望ましい。ワンワンコーナーでいうと「だらだら」「ぶらぶら」、あるいは「たらたら」「ふらふら」国民がちょくちょく爆弾死せざるをえない国もあれば、国民…

★アンダーグラウンド/エミール・クストリッツァ(1995年)

■バルカン・トラッド・パンク?活動家のマルコと女優のナタリアは盟友たちを騙して地下室に閉じ込めている。その裏切りの罪を忘れ去ろうとするかのように二人は愛欲に溺れる。そのシーンで流れていた音楽が「異国風パンク」とでも言いたくなるインパクトで心…

★なめらかな社会とその敵/鈴木健

■全部読み終えて最後の感想人間は、たとえば歩行という実に複雑なことも言語という実に複雑なものも、いつのまにか易易と身につけ楽々と行えるようになった。どちらもただ生息しているだけで備わってしまった。環境のなかに置かれた体そして脳は、環境と触れ…

軍隊はグローバル化しないのか? 

すでに、しているような、していないような… 軍隊は自分の国を他の国から守るという建前なので、グローバリゼーションとは原理的に矛盾するのか。ただ、堀江貴文さんなどは「軍隊もすべて外注でOK!」と思っているふしがある。尖閣も天皇もいらない、みんな…

アルジェリア人質事件とか体罰事件とか

「信仰を捨てて欧米の民主主義国家のようになれば可愛がってやろうじゃないか」アメリカもフランスも、実に自分勝手に、ムスリムの諸国家に、そう言い続けてきた。ムスリムの国でも、アメリカ風になったり、フランス風になった人は数多い。だが、やっぱり、…

中国も日本も愛さず憎まず無罪無味無臭

君たち(中国の人)は、日本の人や日本の会社以外に、もっとたたきのめしたい中国の人や中国の会社が本当はあるんじゃないか? 私は、中国の人や中国の会社以外に、もっとたたきのめしたい日本の人や日本の会社が本当はあるよ!他国より自国を愛する右の人は…

他国を嫌うは国民の証

韓国を嫌ったり憎んだり。中国を嫌ったり憎んだり。日本を嫌ったり憎んだり。米国を嫌ったり憎んだり。どこかの国民であれば自ずとそうなるものであるのなら、べつにいいじゃないかと思う。「べつにいいじゃないか」ということを誰も言わなさすぎだと思う。…

時事思案、正月早々

たとえば自爆ゲリラと所得格差の、 どっちのほうが 「どうしても止め難いのだから、 もう止めなくていいや」と思うか、 あるいは、 どっちのほうが 「ぜひとも止めなければならないと熱くなるほどには、 おれには関係ない」と思うか。 私がぼんやり気にし続…

コミュニタリバン?

★マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』 ようやく読み終えた。(ずっと下にある追記が最重要) サンデル先生が自らその立場だとはっきり打ち出す「コミュニタリアン」料理のフルコース。この味はしかし本当に私の舌になじむものだった。幸福…

宇宙の果てで「自己ピー」と叫ぶ

寝る前と起きた後に、「宇宙がなぜ在るのか」と「宇宙がなぜ分かるのか」の2つが合わさった不思議について、改めて考えていた。この関連で、ペンローズの描いたという図が興味深い。物理世界、精神世界、数学世界(プラトン的世界)が三すくみになっていると…

玉砕根性 受け継いでいるような気がするニッポンの夏

そろそろ2010年8月15日だ。高橋さんの路上つぶやきでも聞くとしよう。 http://twilog.org/takagengen/date-100815 (以下はこれと同時進行で私がつぶやいたこと) 日航機が落ちて25年。私の母が死んだのも実は25年前。早いものだ。戦争が終わって65年という…