東京永久観光

【2019 輪廻転生】

国家

柳瀬唯夫 元首相秘書官 参考人招致

国会は言論の府だということを実感する。どのように言葉を組み合わせて追求しても、同じく、なんらかの言葉を組み合わせて回避できてしまう。それがいくら詭弁と呼ばれようが、言葉が構成する理屈は強力だからだ。それは法律の徹底性を思わせる。法治国家と…

また憲法記念日

「憲法9条はこのように改良すべきですと、あなたが明瞭に提案したらどうですか。まさにそれを多くの国民が待っています」と、枝野氏に迫っている夢をみた

私の国

いつも紅白をみて「まるでよその国」と思いつつ、すぐに「これが私の国」と思うようになって、除夜の鐘が鳴る。21世紀にもなって「私の国」などなくてもいいだろうとは思う。しかし、私の国があるとしたら、少なくとも今の私には、ほかのどこにもない。昭和…

漫画国家と空想国家

トランプが日本に来たことで、彼がおもしろおかしいコミックやドラマの人物ではなく、現実を実際に左右している人物なのだと実感する。いやむしろ、アメリカという現実がじつはコミックやドラマそのものなのかもしれない。ただ、天皇と並んだ姿をみると、こ…

戦後は続くよ どこまでも

いつまでもいつまでも、第1条に見守られ、第9条に見張られ。それでもいいが、それなしでは、なにもできない、なにかしでかす、そんな国なのだろうか?

終戦の嬉しさ、敗戦の悔しさ

こうの史代『この世界の片隅に』で、8月15日に玉音放送を聞いたすずは、「負けたいう事かね…?」「ハー 終わった 終わった」と安堵する周囲の人とは違い、「最後のひとりまで戦うじゃなかったんかね?」「いまここへまだ五人も居るのに!」「うちはこんなん…

神社、グローバルとは無縁

連休は御岳山(東京都青梅市)に登ってきた。古くから山岳信仰が続いてきた場所で、山の上には神主だけが住むという集落がありそこが宿もやっている。不思議な空間だった。日本の神社とか神話とか、戦後に否定的に捉えられたせいだろうが、ぼんやりとしか知…

攘夷とか護憲とか(そして尊王とか)

「攘夷」が「開国」に変わるって、「護憲」が「改憲」に変わるようなものだったんだよ、きっと! 70周年の節目に、凄いことに気がついたぞ。第9条は日本の平和に役立ったと思う。第1条も日本の平和に役立ったと思う。戦後の日本に「憲法」と「天皇」は最も有…

園遊会

憲法第9条はまるで天皇陛下みたいだけど、憲法第1条はまさに天皇陛下なのであった。日本の友よ、死んで靖国で会うくらいなら、生きて園遊会で会いましょう。

上野千鶴子さんの発言をめぐって

https://wan.or.jp/article/show/7073《上野さんの目線はあまりに、国家中心主義的》《 自由民主主義国家において、生まれの特権は否定され、少なくとも業績主義の原理が貫かれているなかで、なぜ、国籍だけが(…)「生まれ」によって決定されるのか》 * 上…

★「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか/浅羽通明

こちらに「私と世界の間に何もない(といい)」と書いたのは、つまり「セカイ系」志向。たとえばシリアの平和に私の考えが直結してほしい。自衛隊の正義に私の考えが直結してほしい。でも直結しているわけがない。その間に少なくともプーチンがいるし首相が…

★映画『この世界の片隅に』

きのう見てきた。すずは最も大切なものをあれよあれよと次々に奪われていく。悲惨すぎるのに健気すぎる。敗戦という途方もない傷を抱えていく痛み、そしてそれを忘れていく痛み、というようなことを、私は一番強く思った。【ネタバレ警報】【ネタバレ警報】…

宮崎駿を天皇のごとく疑わないのが気に入らない

(NHKのドキュメンタリーでドワンゴの人工知能によるCG制作を叱った件)私の場合、ここに「柄谷行人」を、「加藤典洋」を、「高橋源一郎」を、「村上春樹」を、「北野武」を、「坂本龍一」を入れても同じこと。彼らと彼らの作品への絶大な敬意は変わらない。…

世界の平和を語れる国とは?

自衛隊は南スーダンの平和に役立つのか役立たないのか。難しい問いだ。しかしそもそも、憲法第9条を「維持すること」が、あるいは「改正すること」が、それぞれ、日本や世界の平和に、「とても役立つ」のか、「なにも役立たない」のか、それが根本の問いだろ…

★敗戦後論/加藤典洋

加藤典洋『敗戦後論』を読み返している。突出して意義の深い考察がなされている。私が読んできた本のなかでは明らかに群を抜いている。驚くしかない。というか、それほど意義の深い考察ならば、20年たったからといって中身をこれほど忘れていたのはどうなん…

天皇制、ブルキニ

あの会見によって、飾りにすぎなかった象徴天皇が飾りではなくなった。それを国民より本人が先に示した。そういうことなのだ(『朝ナマ』を見ていて、初めて気づいた)SMAPがここまで国民に愛されていることが私には予想外だったが、天皇がここまで国民に愛…

『シン・ゴジラ』の夏

関連でこのあいだ初代『ゴジラ』のDVDをみて、さらについでのようにして『ゴジラ対ヘドラ』もみたのだが、『ヘドラ』は、あきれはてるに値する問題作だった。迷作だったというか、迷惑だったというか…https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%82%B8%E3%8…

日本の政治・社会の最大論点はこれかもしれない

ゲンロンカフェ(ニコニコ生放送)=5日= 「山口二郎×津田大介×東浩紀「ポピュリズムの台頭とリベラルの対抗戦略——21世紀に民主主義は可能か」 ・http://live.nicovideo.jp/watch/lv269423928 ・http://genron-cafe.jp/event/20160805/ 12日にタイムシフト視…

多くの日本人は、無信仰だけど、「ただの人だ」とはどうしても言い切れない人物を今なお1人だけ心に抱いている。不思議だけどそういうものだとしか言いようがない。(そして、それを通してなら、ムハンマドやイエスが「ただの人ではない」という人々の気持ち…

「天皇 生前退位の意向」報道

広島、靖国、天皇。たまたま昭和の中期に生まれ、しかもせいぜい100年しか生きない私には、いずれも死ぬまで縁が切れないのだなと、つくづく思う。というわけで、改憲ということなら、第9条もさることながら、第1条の是非を問いましょう。

ツイート(自爆テロ/天皇)

へこたれて摩耗して死ぬくらいなら、むかついて爆発して死んでやる、という気持ちなら、まったくわからないこともない。#比喩的に理解しよう自爆テロ * 明仁さんの発言内容は立派だが、発言内容だけでいえば左翼の発言内容も立派だし、私の発言内容もいつも…

★日本に絶望している人のための政治入門/三浦瑠麗

日本や世界の政治の核心がみごとに整理される印象だが、新しい納得も多数得られる。米国は人種で英国は階層で韓国は地域で国が分断されているが、日本には分断がないという指摘もその1つ(全国津々浦々自民一色)なるほど〜そういえばそうだ!しかしここに…

安保法制をめぐるつぶやき回顧

注意:以下をたどるにつけ安保法制に賛成なのか反対なのかわからなくてイライラするのは、私自身も同じ。 <9月19日>シリア難民のことをNHKが解説している。これを見ていると、安保法制の成立によって、国際社会は、日本という特殊な駒を得たというより、ど…

よその国の軍隊

日本という自国にアメリカという外国の軍隊が居るという状態を、小林よしのりはそもそも受け容れがたいと考えている。その気持ちは重要で共感できる。しかしその場合、私にとって「日本」とは「自国」とは「アメリカ」とは「外国」とは何なのか、 それは明瞭…

福島について/沖縄について

小林よしのり×宮台真司×東浩紀「日本を変えるにはテロしかないのか?」(ゲンロンカフェ)をニコニコ生放送で視聴した。 ◎http://live.nicovideo.jp/watch/lv212735192 =以下はそれを郷里福井の身内や知人に勧めたメールから= 沖縄の基地、福島の原発、テ…

I AM JAPANESE.

このような仕打ちに私は黙っていられない。彼らには平気だったかもしれないが、湯川さんと後藤さんは耐え難かったにちがいない。日本の人々の多くは殺し合いを本当に憎んでいる。だからといって低能でもないし非力でもないし甘くもない。どうしてくれようか…

イスラム国の日本人殺害警告をめぐって(~1.28)

《従来からの政策に変更を加えていない今回の訪問を理由に、「中東を訪問して各国政権と友好関係を結んだ」「イスラエル訪問をした」というだけをもって「テロの対象になって当然、責任はアベにある」という言論がもし出てくれば、それはテロの暴力の威嚇を…

右肩下がりの近代

左翼系思想への長く揺るぎない傾倒から、そこに忍び寄る深い懐疑と、険しさを増しつつあるその凋落。これはかつて西洋世界が直面したキリスト教信仰への疑いに匹敵するくらい大規模なものなのではないか。少なくとも私の半生そして今後を含めた人生全体くら…

★(日本人)/橘玲

asin:B00MG9UH06 この本は書名からいって日本人論ということになろう。しかしなんだか大回りする。進化生物学を通して人間全体を考え、グローバリズムとアメリカを考え、日本のむしろ官僚や政党を考えるといったぐあいに。そして終盤、やや唐突に以下のよう…

甲子園とおにぎりはグローバル化しない

https://twitter.com/May_Roma/status/499542072135671808ま、とにかく、いろいろあって、おにぎりが食べたくなった。甲子園とはグローバル化にはほど遠い日本教の一部であり、したがって「イギリス教徒にわかってたまるか」とも言える。互いに首を切り落と…