ネット
映画を見たら感想を書いてしまうまで気になってしかたないというのは、食事をしたら食器を片づけてしまうまで気になってしかたないというのと、似ている。「家に帰るまでが遠足です」というやつか? * ツイッターには新大陸がある。 * スワイプ指。
年収1億というのはかろうじて想像できるが、人口1億とか男性が35億なんてのはじつは想像できないスケールだろう。そのなかで自分が関わる人の数のスケールなど どれほど小さいかを自覚しないといけない。しかし興味があるのは、1億人あるいは76億人が全員ツ…
読んだ。小池さんは独立系の仏教僧。NHK『ニッポンのジレンマ』で知った。人間は考えるから偉いのではなく、《むしろ、考えるせいで、人の集中力が低下したり、イライラしたり、迷ったりしているのではないかと思っています。いわば、「思考病」とでも申せま…
表題だけ書き込んでタスクを完了させたことにするツイッター的ライフハック。(しかし以下に少し中身を書く) *言語生活とは制度だ。「佐川です」と名乗れば佐川であり、大臣から「国税庁長官」と任命されたから国税庁長官であり、「反省します」「謝罪しま…
《内容が連続する複数のツイートを一度に投稿する新機能「スレッド」》http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1712/13/news052.html しかし、私にとっては、連続ツイートは、そのつど思いついたことをそのつど書き込んでしまいたいところがポイント。過去…
毎朝ツイートするのは、毎朝メイクするようなものかもしれない。自分の顔面がなんらか整わないかぎり、自分そのものが成り立たない有り得えない、みたいな?
「現代の言葉はリンク先に意味が顕在化してしまう」という話の続き。このときの際立った特徴は、言葉が他の言葉(意味)と直接「接続」していることにあるだろう。それすなわち、事実としてインターネットに物理的に接続しているからでもある。インターネッ…
マルチバースなんて本当だったらどうするよと思うが、私の世界とは別に76億もの個人世界が明らかに実在するのだと考えると気が遠くなる。いやその前にフェイスブックの知人だの知人の知人だのの内面自我宇宙が現実に100も200も1000も2000も。ことごとくが私…
私たちはメディアが分散した時代を生きている。それどころか、ツイッターばっかり見ていると、毎日たいていのことを、ツイートという「まるきり個人のメディア」を通して知る。昭和のころからすればずいぶん遠いところに来た。たとえば、いつミサイルが半島…
ブログに見た映画とか読んだ本とか振り返って記録していると、終活気分だ。ずっと前からそうなのであった。まだ若いのに(いや、若くないけど) たかだか最近見た映画や読んだ本の感想すらすべてきちんとは書き留めておけないんだなという、もどかしさを通し…
https://twitter.com/TKB_takuring/status/905336656064004097ほんとにそのとおりだ!
自分が5年も前に付けたブックマークに、今どこかのだれかがスターを付けてくれたので、その記事を久しぶりに読みにいき、新鮮な気持ちで改めてうなずく。――脳の神経細胞も、きっとこういうふうにネットワークを拡張・洗練させているにちがいない。http://b.h…
間違った意見を見つけだし自分の意見は間違っていないと安心するためにツイッターをみているのかもしれない、私は。それはそれで有益だし、なかなか謙虚ですらある。しかし、それだけでは自分の間違いには気づけない。しかも、そのままでは自分が間違える可…
http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20170605/1496643809 「はてなダイアリーの新規開設受付を2017年7月3日をもって終了します」
――という話が伝わってきて、初めてそれを眺めてみた。私のいるツイッターのほうがコメントとして高級だと私は思うが、一方で、人間が反射的・動物的につぶやく言葉にたいした優劣はなく、100mを17秒で走るか15秒で走るかの差くらいだろうとも私は思う。最も…
学級日誌とかで自己主張したりもしていた前世紀を、ふと思い出した。今はツイッター。
《たそがれには うつむきかげんの 少女が よく似合う 悲しそうな 目をして たたずんでいる 一人ぼっちで 僕はといえば 古びた ギターケースに 腰掛け くわえたタバコに 火をつけて ため息ひとつ こぼした》 唐突だが、これは70年代、私がまだ10代だったころ…
後に言ったことが先に出て、先に言ったことが後に出る。ツイッター。そんな奇妙な時間の方向に出くわした人類。本は最後まで読まないと結論がわからないが、ツイッターは最後まで読まないと前提がわからない、ということになるか。とはいえ、前提と結論のは…
他人が何を言っているかを延々たどるよりは、一言でいいから自分がなんか言うほうが有益なのではないか。 「ここには何もありません」とかTwitterのサイトの冒頭に大きく書いておいてくれないかな。 いやいや、「人生に必要なすべてを私はここで学びました」
「いよいよ仕事しなければならないから、やめたくないけどツイッターやめる」というのは毎度のことだが、近ごろは、「さすがにツイッターやめないとやばいから、やりたくないけど仕事でもはじめてみるか」というのが横行している。そんなことに気づいて愕然…
ワープロが出現して漢字を書かなくなった。カーナビが出現して地図を開かなくなった。同じくGoogle翻訳が向上して英文翻訳しなくなりつつある。じゃあヤフー知恵袋が出現して調べものをしなくなったかというと、なんだか余計に調べなくてはならなくなった感…
千葉雅也 「言語とは他者そのものであり、そして他者たちは、想像をはるかに超える粗雑さでのうのうと生きている」 https://twitter.com/masayachiba/status/828588317138513920 言語が粗雑な他者にすぎないなら、そいつをどうにかしてやるために、「言語を…
息抜きのつもりのツイッターが結果的には息抜きでは収まらない。図らずも思考と議論の演習と化す。いや、もはや実戦だ。現在私たちの言葉を使った戦いは、たいてい、ひどいぬかるみで行われ、ひどいタマばかりが飛び交う。それを炎上と呼んでもいいが、それ…
日本中のできごと・世界中のできごとが、ネットのブラウズだけで手に取るようにわかる。……「いや、手に取るようにわかるわけではない」と反論されるかもしれない。だったら「昔は、手に取るようにでなく 何がそんなにわかっていただろうか(何もわかっていな…
鳥がみごとにかたまって飛ぶのと同じことがツイッターでもいつも起こる。
NHK『深読み』でビットコイン。本当にわからないことを、本当にわかりたくて、そして、本当にわかったことだけを伝えてる感があって、好感がもてる番組。思えば、近ごろネットのおかげで(テレビもだが)、わかっているようでわからない漠然・曖昧とした大量…
映画の感動であれ、社会への叱責であれ、日々くまなく膨大なつぶやきが産出されるなか、きわめて個人的な狭い焦点のつぶやきを見つけたときの、嬉しさ。あまりにも限定的にしか生きられない1人の私と1人の誰かが確実に出くわしている。世界広しといえども、…
ツイッターは脳のアイドリング。一生、アイドリング。